お口の中のケアは年を重ねれば重ねるほど大切さの度合いは増してきます。
このようなことは今更言われるまでもないことではないのでしょう。
でも、どうして年を重ねるほどに、重要さが増していくのでしょう?
具体的な理由は?
というと、ひとことで表すのは難しいものがありますね。
たしかに、歯ブラシの仕方を患者様に指導するときに、一人ひとり異なる指導方法になりがちです。
少し、以下より考察してみようかと思います。
お口の中の(口腔内の)加齢変化 → 結果、起こりえること →対策
で書いていきます。
①加齢とともに、お口の中の骨の量が減り、そのことにより歯の根っこが露出する。
→露出している歯の表面積が増え、虫歯のリスクは増えた表面積分増加する。さらに根っこが露出すると、歯ブラシでは届かない部分が増えてしまい、歯周病の原因になる。
→歯ブラシでまんべんなく磨きのこしがないように磨く。歯間ブラシの使用は必須。
②唾液の量が減る
→体内の水分量が減るので、虫歯、歯周病菌を自動的に洗い流してくれる唾液量が減り、虫歯、歯周病のリスクとなる。
→水をたくさん飲んで唾液量を増やす。キシリトールガムをかむ。
③筋肉量の減少
→筋肉の能力、量が低下することで、口周りの動きが鈍くなり、食べ物をかみ砕く能力や食べ物を食道に流し込む能力が低下し、食べ物が口の中に停滞しやすくなる。(食べかすがお口の中に残りやすくなる)その結果そこにばい菌が繁殖し、虫歯、歯周病の原因となる。
→お口周りの筋トレ
④昔に治療した詰め物が劣化してくる。
詰め物にはそれぞれに応じた耐用年数が存在しますが、耐用年数の超えた詰め物や被せ物には隙間ができやすいので、そこにばい菌が繁殖し、虫歯や歯周病になりやすくなる。
→詰め物などに不具合を感じたらすぐに歯医者さんでチェックしてもらう。定期健診を3か月に1回は行う。
⑤ブラッシングが難しくなる。
→被せ物や、ブリッジ、インプラント、入れ歯など沢山のものがお口の中にあると、それぞれ磨き方が異なるので(形状が違うため)それぞれに対して意識をして対応しなければならない
→歯医者さんでブラッシング指導をしてもらう。自分の口の中がどのようになっているのか鏡で把握する。
ざっとこのような感じでしょうか。
細かい要因はまだまだありそうですが、大枠ではこのような感じではないかと思います。
いかがでしょうか。
歯ブラシのテクニックなどももちろん大事ではありますが、
それ以前に
自分のお口の中がどのようになっているのか
どのような治療個所があるのか
歯ブラシはいつ、どのように行っているのか
などなど
自分のことを把握し、意識する
これだけで、一歩前に進めるような気がしますね!
長堀橋の歯医者 | あい歯科 長堀橋院
日付: 2018年9月10日 カテゴリ:未分類 and tagged あい歯科, 心斎橋 歯医者, 歯周病, 虫歯, 長堀橋 歯医者, 長堀橋 歯科