総入れ歯
歯が1本も残っていない場合に用いる取り外しできる装置です(図8、9、10)。人工の歯(人工歯)と歯のない部分の粘膜の上に乗るピンク色の床(義歯床)からできています。すべてプラスチックでできているレジン床義歯(図11)と金属床義歯(図12)があります。レジン床義歯は保険適用ですが、金属床義歯は保険適用外(一部保険の負担有り)です。
新しい入れ歯の場合は、頬や舌が慣れていないので、はじめは柔らかいものや小さく切ったものを食べながら様子を見ていただき、調整をしていく必要があります。お口の型は非常に正確に採れ、入れ歯に再現できますが、骨の上の粘膜の厚みは一様でないので、新しい入れ歯を使用すると粘膜の薄い部分は入れ歯と骨に挟まれて必ず痛みが出ますので使用していただきながら調整していく必要があります。
入れ歯は食後に必ず外して清掃して下さい。また、原則として就寝時は外して、粘膜部分を安ませて下さい。外したときは必ず水中に保管して下さい。プラスチックの部分は乾燥すると変形することがあります。
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図8 | 図10 | |
図12 |