怖い、痛いという意識から「痛み」を感じる
歯科医院で歯の治療をするのは痛い、恐ろしいという気持ちが先に立って、行くのを迷った経験はないでしょうか。
痛みは、体が受けた刺激を神経が脳に伝えることで「痛み」だと感じます。
しかし、怖い、痛いという意識が強いと、本当はたいした刺激でもないのに「強い痛み」だと脳が判断してしまうことがあるのです。
また、歯を削る音や口の中に器具を入れられる感触が生理的に苦手だという場合には、それが痛みを強めるのに一役買うことがあります。
音などの気持ち悪さと痛みという刺激が記憶の中で結びついて、一種の心の傷になるのです。
一度その記憶が気持ちに根付いてしまうと、なかなか消すことができません。
しかし、苦手だとしてもその原因が減り、さらにあらかじめ心の準備ができていれば恐怖感や不安も少なくなります。
歯科医院での無痛治療は実際の痛みを減少させるだけでなく、不安を取り除き、患者様に心構えを作ってもらうことで気持ち的に感じる痛みも減らすことができます。
不安を減らして気を楽に
当院では、実際の痛みを減少させるために、表面麻酔や細い麻酔針を使用しております。
また、ドリルよりも刺激の少ないレーザーを使用した治療も行っております。
気持ちに関しては、急にされる行動は恐怖心をあおるので、患部を削ったり、風や水をかけたりするときには、声をかけて心構えを作ってから行います。
麻酔の冷たさや風の強さといったものも、デリケートになっている場合には痛みにつながるケースがあるので、その温度や強弱にも気を配ります。治療の際に痛むまで我慢をさせないで、しみた時点で知らせていただき、速やかに対処をするのが一般的です。
そして、歯科医院での恐怖感は五感で記憶していることが多いため、その原因になりがちなドリルの音や、消毒薬のにおいを減少させるような配慮もしています。