前回は、
『インプラント』をするにあたっての
経過のお話や
どう変わるのか、ということについて
お話しました。
今回はその続き、
『インプラント』の注意点などをお話します。
『インプラント』を入れる時の痛みは??
どんなOPE?
『インプラント』って外科的処置だから痛いのか、不安になる方も沢山いらっしゃるかもしれません。
『インプラント』の手術は
歯の治療と同じようにしっかりと麻酔をかけます。
痛みを感じることがないかを確認してから手術を行うので
手術中に痛みを感じることはありません。
例えばむし歯の治療と比べると、
むし歯の治療は麻酔をして歯ぐき、骨、歯の神経まで麻痺させなくてはなりません。
硬い歯でおおわれた中の神経にまで麻酔を浸透させなければならないので
麻酔が効きにくい場合もあります。
また、炎症などを起こして痛い場合、
更に麻酔が浸透しにくくなってしまうので
痛みを伴う事がよくあります。
『インプラント』は
骨にまで麻酔が効けば大丈夫なので痛みを伴うことはありません。
安心して手術を受けてくださいね。
また、中には
それでも手術は手術。どうしても怖い!
という方もたくさんいらっしゃいます。
そんな場合は
静脈内鎮静法と呼ばれる半分寝たような状態にする方法もあります。
静脈内鎮静法は
全身麻酔とは違い
半分寝たような状態にはなりますが
意識がない訳では無いので
体への負担もあまりありません。
心配な方は
予約をする時に
この内容を先生に伝えるとスムーズに行うことができるので活用してください。
『インプラント』手術が終わってからの痛みは??
通常の『インプラント』の手術であれば
1本だと約30分ほどで終わり、
痛みもその後少し痛むのみで
痛みが長引くことはあまりありません。
しかし、例外もあります。
自分の骨を移植する
自分の骨の移植を同時に行うこともできます。
この場合は骨を取る方が痛みます。
この場合は手術部位が2箇所になるので
出来るだけ近い場所から骨を取り移植を行います。
人工の骨を入れる
手術部位は1箇所ですみますが、
歯ぐきを切らなければならないので
腫れることがあります。
歯ぐきの移植も同時に行う
歯ぐきの厚さが足りていなかったり、
前歯で歯ぐきが下がって『インプラント』を入れても見えてしまうような場合は
他の場所から歯ぐきを移植します。
『インプラント』の部分の痛みはすぐに引いたとしても
歯ぐきをとった部分が数日にわたって痛むことがあります。
などなど他にも様々なパターンがあります。
自分がどのパターンなのか
しっかりと把握しておきましょう。
『インプラント』手術を行ったあとに出来るだけ痛みを早くひかせるためには??
痛くなってから痛み止めを飲むのではなく、麻酔がきれる前に飲む
麻酔は大体1時間〜2時間ほどで効果がきれます。
その後に痛くなってから痛み止めを飲むのではなく
その前に飲んでおくと麻酔が切れても痛みを感じることがありません。
タバコを吸わない
タバコを吸うことは、
毛細血管を収縮させてしまい
歯ぐきの治りを遅くしてしまいます。
歯ぐきの治りが遅くなってしまうと
細菌も感染しやすくなってしまうので
痛みが出やすくなります。
お酒を飲まない
アルコールを飲むと血流の流れが良くなります。
そうすると痛みも感じやすくなってしまうので最低でも手術を行った当日は控えましょう。
柔らかいものを食べる
当日はあまり硬い食べ物を食べないようにしましょう。
負担がかからないように
ヨーグルトや豆腐などの柔らかいものを食べるようにしましょう。
『インプラント』の手術自体も
しっかりも麻酔をかけるので痛みを感じることはありませんし
終わったあとも数回痛み止めを飲むぐらいで引いていきます。
『インプラント』の手術後に注意しなければならないことは??
『インプラント』の手術も
外科的手術なので100%成功するというわけでは残念ながらありません。
しかし、もちろん予防することは出来ます。
インプラントが抜けてしまった
CTの検査などで
しっかりとお口の中や体の状態を把握していなければ
『インプラント』が入らなかったり想像以上に骨が柔らかくて『インプラント』が固定できないといった問題が起きてしまうのでCT検査はしっかりと行います。
施設選びはしっかりと行いましょう。
他には2ヶ月ぐらいで『インプラント』が抜けてしまうといったこともあります。
2ヶ月目は『インプラント』で1番大事な時期です。
『インプラント』と周りの骨がしっかりとくっつく前に
細菌が感染してしまうと
『インプラント』と骨の間に隙間ができてしまうので抜けてしまいます。
対策としては
禁煙を行うこと。
タバコを吸うことは『インプラント』の成功率をぐっと下げてしまいます。
そして毎日のケアもしっかり行うことと
硬いものではなく出来るだけ柔らかいものを食べるようにしましょう。
そして、被せ物が抜けてしまう、という事もあります。
歯ぎしりや食いしばりが強い方は
『インプラント』に強い力がかかってしまうので抜けてしまうことがあります。
これは、定期的にしっかりとメンテナンスとして検診を受けることで噛み合わせなども見るので抜ける前に気づくことができ、対策をとることができます。
そして、『インプラント』手術に
向かないという方もいらっしゃいます。
例えば、
骨粗相症の方
骨粗相症の方は骨が弱いので
骨折しやすくなります。
『インプラント』は顎の骨に固定するので
骨が弱いと固定できずに抜けてしまうこともあります。
また、骨粗相症の方が飲んでいる薬によっては
骨を壊死させてしまうこともあるので注意しなければなりません。
糖尿病の方
糖尿病の方は最近に弱いので感染しやすくなってしまいます。
よって、『インプラント』が骨とくっつく前に細菌が感染してしまうと
『インプラント』が抜けてしまうことがあります。
リュウマチ の方
普段飲んでいるお薬の種類によっては悪い作用を起こしてしまう場合があるので注意しなければならなりません。
20歳をすぎてから
『インプラント』は顎の骨と固定させる治療です。
よって、成長期の方は
『インプラント』手術後に噛み合わせなどが変わってしまった場合やり直さなければなりません。
ですので、20歳以降で行うほうがいいとされています。
などなど『インプラント』はとても奥が深いので知れば知るほどどんどん興味が湧いてくるものです。
それほど本当にいいものなので
少しでも困っているかたは
1度検討してみてはいかがでしょうか??😊😊