外傷を受けたらどうしたらいいのですか?
スポーツ時の口のケガとしては、唇や頬(ほほ)や舌が切れるなどの軽症から、歯が欠ける・折れる・抜ける、顎の骨が折れるなどなどの重症までいろいろあります。それぞれに対する処置はことなります。最近ではできるだけ歯や骨を残す治療がされていますので、歯科医院でよくご相談ください。
歯が欠けてしまったらどうしたらいいのですか?(破折)
まずは歯のかけらを探して下さい。見つかったらそれを持ってすぐに歯科医院にきてください。歯の神経がでていなければ、かけらを接着してもとの歯にくっつけることができます。歯の神経がでてしまった場合でも、ふたをして歯のかけらをくっつけます。もしかけらが見つからなくても、歯の色をした樹脂で歯の形を作ることもできます。(図11)
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図11
歯がぐらぐらになったらどうしたらいいのですか?(脱臼)
歯がぐらぐらになっているだけで、歯が折れたりしていなければ、しばらく固定しておくだけで直ります。固定はワイヤーとプラスチックのようなものでします。場合によっては一時的に神経が反応しなくなることがありますが、時間がたつともとに戻ることも多いので、早まって神経をとらない方がいいのです。
歯が変色してきたらどうしたらいいのですか?(変色)
歯がぐらぐらになっているだけで、歯が折れたりしていなければ、しばらく固定しておくだけで直ります。固定はワイヤーとプラスチックのようなものでします。場合によっては一時的に神経が反応しなくなることがありますが、時間がたつともとに戻ることも多いので、早まって神経をとらない方がいいのです。
歯が抜け落ちてしまったらどうしたらいいのですか?(脱落の場合)
まずはとにかく歯を探しましょう。歯をもとの位置に植え直すことができます。歯を見つけだしたら、歯の頭の部分を持って、ねっこの部分を水道水で洗います。そして、もとの位置に戻せたら自分で戻します。無理ならば牛乳に入れるか、歯とほっぺたの間に入れて、急いで歯科医院にきてください。歯を元の位置に戻して固定をします。早ければ早いほど、歯の保存状態がよい程、元通りに直る可能性が高くなります。しかし、時間がたってしまった歯でも、ふつうとは少し違う直り方で歯が戻る可能性があります。とにかく、歯を持ってきてください。