シェードテイキング
シェードテイキング(歯の色合わせ) HOME
SHADE-TAKING
セラミックの歯や入れ歯を作製する場合は周囲の歯の色に合わせて作製する必要があります。理想を言えば、周囲の歯と全く同じ仕上がりで治したことがわからない、自分の歯と同じに見えるという状態になることが望ましいのです。
歯の色は人それぞれに異なり、同じ口の中でもよく見ると一本一本微妙に違っていることがわかります。専門的な話をすると、歯の色は色の濃さ、明るさ、透明感という三つの要素に分けて分析することができます。また、歯の先(切端)と根元(歯頸部)、歯の表面と深部では色が異なります。歯に模様が入っている場合や色素沈着が生じている場合もあります。
このような違いを見分けてその歯に最も適した色を選択する作業のことを「シェードテイキング」(shade-taking)といいます。英語ではshade-matching(シェードマッチング)ともいいます。このようにシェードテイキングは審美歯科治療を行う上でとても重要なステップなのです。
実際にシェードテイキングを行う際には、「シェ-ドガイド」という実際の歯の形をしたセラミック製の色見本を用います。これを周囲の歯と見比べて最も近いものを選択するのです。このとき、患者様にも自分の目で色を確かめていただきます。
日が明るいうちにシェードテイキングを行う場合はよいのですが、夜の時間帯に行う場合は注意が必要です。太陽の光と部屋の蛍光灯や電球の光では歯の色が違って見えるからです。シェードテイキングを行うのに適しているのは昼間の北の空の明かりです。当クリニックではこの状態に最も近い光が出る「デメトロン シェードライト」を使用し、審美的なセラミックの歯を作るように心掛けています。
作るべき歯の色(シェード)が決まれば、その色のシェードガイドを近づけてデジタルカメラで歯の写真を撮影します。この写真を歯科技工所に送り、歯科技工士がパソコン上で色を確認しながらセラミックの歯を作製します。
また、パソコン上での色補正のために、「キャスマッチ」という色見本シールを口の周辺に貼り付けて、一緒に撮影します。