私たちの歯科医院では、最新の技術を活用して、患者様の健康と笑顔を守るために日々努力しています。
その一環として、歯科の世界で進化し続けている「被せ物」について、その歴史と現状、そして未来についてお話ししたいと思います。
①銀歯の時代: アマルガムと
銀合金、金パラジウム銀合金
歯科医療の歴史を辿ると、歯の修復にはアマルガム、銀合金、あるいは金パラジウム銀合金などの金属材料が使われていました。
これらの材料は耐久性に優れ、長期間にわたって歯を守ることが可能でした。
しかし、一方で外観上の問題や金属アレルギーの問題、さらには微量の有害物質が体内に残るという懸念がありました。
②セラミックの登場:
メタルフリーへ
そして、セラミックの登場により、歯科修復材料は大きな変化を遂げました。
セラミックは自然な見た目で、金属特有のアレルギーの心配も少ないメタルフリーの素材です。
耐久性も高く、口内での色変化が少ないという特性から、特に前歯の修復に適しています。
③デジタル技工の時代へ
最近では、デジタル技術が歯科医療にも進出し、それによってセラミック製の被せ物、インプラント、義歯の製作が可能になりました。
デジタル技工により、患者様の口腔内を精密にスキャンし、そのデータを基に個々の患者様に最適な形状、大きさの製品を作り出すことが可能となりました。
これにより、よりフィット感のある、快適な治療が可能となりました。
④今後の展望
歯科医療の世界は、科学技術の進歩と共に進化し続けます。
デジタル技術の進化により、今後は更に個々の患者様に合わせた、より精密な治療が可能となるでしょう。
CADCAM技術の進歩により、歯科用プロテーゼの製作時間が大幅に短縮され、より効率的な治療が可能になると予想されます。
また、生体適合性のよい材料の研究が進むことにより、人体への負担をさらに減らすことが期待されています。
これらの材料は、人体と調和しやすく、アレルギーや異物反応を引き起こす可能性が低いとされています。
さらに、AI(人工知能)の発展により、診断から治療計画、そして治療自体も、より精度の高いものになると見込まれています。
AIは、膨大なデータを高速に解析する能力を持ち、その結果をもとに最適な治療法を提案することが可能です。
⑤まとめ
歯科医療の進歩は、患者様の口腔健康の向上、そして生活の質(QOL)の向上に寄与しています。
当院でも最新の技術を取り入れ、患者様一人ひとりに合わせた治療を提供することをお約束します。
これからも、笑顔と健康をお届けできるよう、スタッフ一同、全力で取り組んでまいります。