ドライマウスの治療法
4−1.マウスピース、閉口テープ、マスクなどで夜間の乾燥を防ぐ
夜間のドライマウスを防ぐためにマウスピースや閉口テープ(通販等で購入可能)、マスク(少し湿らす)を使います。応急的な処置ですが、徐々に口呼吸から鼻呼吸に変えることによってドライマウスが改善します。
4−2.カフェイン、アルコール、ニコチンを減らす
カフェインやアルコール、ニコチンは利尿作用があり、体の脱水状態になり、ドライマウスを引き起こします。取りすぎには注意が必要です。
4−3.水分を多く取る
成人の人間は1日2〜2.5Lの水分補給が必要です。ダイエットなどで水分や食物の制限を行うとドライマウスになることがあります。適度な栄養を摂ることが重要です。
4−4.よく噛む
よく噛むことで唾液腺が刺激されドライマウスが改善します。特に入れ歯や噛む部分が少ない方は唾液が少なくなり、ドライマウスになりやすいです。年齢に応じた噛む機能の改善が必要です。
4−5.唾液腺マッサージ
積極的に唾液腺をマッサージすることによってドライマウスを改善します。大きな唾液腺が耳の前や顎の内側にあります。そこをマッサージすることによって、唾液腺が刺激され、唾液が多く出ます。
4−5.薬の変更や量を減らす
薬の副作用によってドライマウスが引き起こされている場合は、薬の変更や量を減らすことによって改善します。ただし、全身的な病気のために薬が必要な場合も多く、主治医とよく相談する必要があります。
4−6.糖尿病や腎臓病など内科的な治療を行う
甲状腺機能亢進症、糖尿病、腎臓病、肝硬変などによってドライマウスが起こることがあります。このような病気の治療を行ったり、コントロールされることによってドライマウスが改善されることがあります。
4−7.シェーグレン症候群や膠原病などは対症療法
このような自己免疫疾患の場合は原因が解明されていないために、根本的な治療は難しくなります。そのため人口唾液等を使って症状を抑えていく必要があります。