スポーツで用いられるマウスピース
格闘技やスポーツで用いられているマウスピースについてです。
ボクシングやラグビー、それから野球といったスポーツは、顔面に強い衝撃を受ける可能性が非常に高いです。
例えば、ボクシングで顎や口元に強烈なパンチを受けたとしましょう。その際、もしもマウスピースを装着していなかったら、自分の歯で舌を噛み切ってしまうかもしれません。
野球やソフトボールでも最近良くマウスピースが使われるようになりました。これは、世界大会に出場したある選手がマウスピースを使って好成績を上げたので広まったものです。最近では高校球児も使うようになっています。甲子園に出場する球児たちに、野球部OBの歯医者さんが一人ひとりにオーダーメイドのマウスピースを作ってあげたりしているニュースも先日ありました。この場合は、ボクシングの場合とやや異なります。野球やソフトボールでは、ピッチャーの投球時や、バッターが球を打つときに、力を入れようとして歯を食いしばることがあります。マウスピースがないと、歯が磨り減ったり、口の中を切ってしまったりします。
また、唇を歯で切ってしまったり、歯そのものが折れたり、抜けてしまうこともあるでしょう。つまり、スポーツにおけるマウスピースというのは、歯をプラスチックで覆うことで、舌や唇などを傷つけないために装着しているのです。
もちろん、歯自体を衝撃から守る役割も果たしてくれます。それに加え、衝撃で歯並びが乱れるのを防いだり、食いしばりや歯ぎしりを抑える働きも持っています。その上、野球では、噛みあわせを安定させて、体の軸をブレないようにすることで、うまく投げられたり、打てたりすることが知られており、マウスピースの使用が広まってきたのです。これらは、歯医者さんの治療でも期待されている、マウスピースの機能ですね。
歯医者さんでは、自分の歯にあったオーダーメイドのマウスピースを作ってくれますよ。