1.オールセラミッククラウンとは
オールセラミッククラウンとは金属を使わずセラミックだけで歯に被せ物をすることです。前歯では透明感のある自然な歯を再現し、奥歯では強度の高いセラミックを使うことによって、機能的にも審美的にも歯の機能を回復することができます。また、金属を使わないことによって金属アレルギーや歯茎の黒ずみを予防することもできます。
2.前歯をオールセラミッククラウンにしたほうがいい7つの理由
2−1.きれいな前歯は知的に見える
オールセラミッククラウンは人の見た目をも変えることができるセラミックです。前歯が黒く変色していたり、前歯の被せ物が黄色く劣化したりしては人と話していても説得力が低下してしまいます。きれいな前歯は知的に見え、相手に好印象を与えます。
2−2.透明感のある自然な歯にすることができる
オールセラミッククラウンの最大の特徴は自然の歯のような透明感を出した被せ物を作ることができることです。歯には神経があり、黄色っぽい象牙質と、歯の表面を覆っている透明なエナメル質があります。このエナメル質の透明感を自然に作ることができるのがオールセラミッククラウンなのです。
2−3.自分のしたい白さにできる
今まで自分の歯が黄色や灰色だったので、被せる時はきれいな歯の色にしたい、このようの要望にも応えられるのがオールセラミッククラウンです。周りの歯の色に合わせたい、周りの歯の色より少し白くしたいなど、色を自由に選択することができます。
2−4.歯茎が黒くならない
金属を使う保険の差し歯やメタルボンド(金属の表面にセラミックを焼き付けたもの)の場合、金属が歯茎に漏れ出し、歯茎が黒くなってしまうことがあります。特に金属の土台を使うと歯茎が黒くなりやすいです。一度黒くなってしまった歯茎は刺青のようになり、被せ物を後から変えても、歯茎の色が戻らないのです。そのため前歯には金属を使わない治療をお勧めします。
2−5.金属アレルギーにならない
オールセラミッククラウンは金属を使わずに治療を行います。金属は水分があるところではイオン化し、いつも成分が漏れ出しています。そのため金属イオンが体の中に蓄積し、ある日突然金属アレルギーになることがあるのです。できるだけ口の中には金属を入れないようにしたほうがいいのです。
2−6.きれいな状態を長期間維持できる
オールセラミックは陶器の材料でできているため、色が変色したり、劣化することはありません。そのため長期間、変色もなくきれいな状態が維持できるのです。
2−7.精度が高く、虫歯になりにくい
現在のオールセラミッククラウンは3Dの光学カメラで撮影し、コンピュータで設計され、高い精度で作ります。オールセラミックはCAD/CAM(コンピュータ上で設計し、そのままの形を削り出す)システムを使います。その上で、歯科技工士が精度の高い調整や色付けをして作られます。そのため、虫歯になりにくいオールセラミッククラウンが出来上がります。