皆さんは、
自分に『親知らず』があるかどうかご存知ですか???
鏡を見て本数を数えて
よし、大丈夫。
と思っている方は
レントゲンを撮ってみたら
歯ぐきの中に埋まっていた、なんてことも
よくあります。
『親知らず』は必ずしも
見えているものではありません。
奥歯が痛くて
むし歯と思って歯医者さんに行ったら
『親知らず』だった、なんて事も。
心配な方は是非歯医者さんで調べてもらうようにしましょう。
では、今回は
『親知らず』ができてしまった時の
症状や対処法をお話します。
『親知らず』による症状は??
・『親知らず』がむし歯になってしまう
『親知らず』は歯ブラシがどうしても届きにくい場所なので
むし歯や歯周病にどうしてもなりやすくなってしまいます。
しかし、歯ぐきに覆われていて
歯が見えてない場合は
大変むし歯が進行してから
気づくことになるので
痛みが出た頃には神経を取る治療をしなければならないことがあります。
しかし、痛みが強い場合には
麻酔がなかなか効きにくいので
痛みを抑えてから治療する必要があります。
抜歯をすることが多くなります。
・『親知らず』付近の歯ぐきが腫れる
『親知らず』は歯ぐきが覆いかぶさっていることが多いので
この歯ぐきと親知らずとの間に食べかすや
プラークがとても溜まりやすくなってしまいます。
そうすると、歯ぐきが腫れてきて痛みが出ます。
『親知らず』が横向きに生えていたり斜めに生えたいたりする場合は痛みを何度も繰り返し出しまうので抜歯しなければなりません。
・顎が何故か痛む
『親知らず』と歯ぐきとの間から
細菌が顎の中まで入ってしまうことによって
化膿して痛みが出ます。
『親知らず』は
顎の中央部と大変近い位置にあるので
『親知らず』が痛んでいるのに顎が痛いように感じることもあります。
また、『親知らず』の周りに
細菌やウイルスが感染してしまうと
顎の下にあるリンパ腺というところが腫れて
痛みを伴う事もあります。
その腫れは
喉の奥の方にまで広がってしまうので
食べ物を飲み込む時にも痛むようになります。
・『親知らず』が上に出てきて痛い
『親知らず』が
歯ぐきの上に出てこようとすると、
歯ぐきを突き破ってでてきます。
その時にプラークが溜まって
歯ぐきが腫れて痛みが出ます。
また、噛み合わせた時に
歯ではなく
突き破ってきている歯ぐきを噛んでしまって痛むこともあります。
『親知らず』は斜めだったり横からだったりと
変な形で生えていることが多いので
生えてこようとしたと思ったら痛みが出て、
気が付いたら痛みが引いて、ということを繰り返してしまいます。
こうなると、抜歯をしなければなりません。
・『親知らず』のせいで頭痛がする??
上顎の『親知らず』の場合は
『親知らず』の根のあたりが「副鼻腔」の近くにあるため、
『親知らず』が歯周病になったり
根の先に膿がたまったりすると
細菌が「副鼻腔」にまで感染してしまうので
「副鼻腔炎」になって頭痛がすることがあります。
・『親知らず』が隣の歯を押して痛む
『親知らず』が斜めや横から生えている場合は
出てこようとする力が隣の歯に掛かってしまって大きな負担が掛かります。
そうすると、全体の歯の噛み合わせまで悪くなってしまいます。</p>
どうしても『親知らず』が痛い場合は??
時間が無くてどうしてもすぐに歯医者さんに行けない場合はどうしたらいいのでしょうか??
○市販の痛み止めを飲む
歯の痛みは我慢できるものではありません。
どうしても我慢出来ない場合は
市販の痛み止めを飲みましょう。
痛みには波があるので
『親知らず』の痛みは繰り返します。
出来るだけ早く歯医者さんに行きましょう。
・お口の中を綺麗にする
歯が痛すぎて歯を磨くことすら難しい時は
マウスウオッシュでもいいので
使用してみましょう。
お口の中の細菌を少しでも減らす事によって
少しはマシになります。
イソジンなどの殺菌作用のある洗口剤だと更にいいでしょう。
腫れが少しでも引いて痛みも引いたら
歯ブラシをするようにしましょう。
・体を休めること
『親知らず』の痛みは
体の抵抗力が下がるとさらに痛むようになります。
細菌が増えて『親知らず』の周りを攻撃してしまうからです。
風邪をひいたり疲れたりしている時に痛みやすいので体を休めるようにしましょう。
『親知らず』は突然痛むことが多いので
予防が難しいものです。
例えば妊娠中に痛んでしまうと
薬も飲めないので余計に苦しむことになってしまいます。
そうなる前に出来るだけ早く