皆さんは、
被せ物の中のひとつ、『ブリッジ』が
詳しくどういうものなのかご存知ですか??
今回は『ブリッジ』についてお話します。
『ブリッジ』をつけて噛むこと
まずは、何故歯が1本でも無いままではダメなのか、
それは、噛み合わせに変化が出てくるからです。
歯は全く動いていないように見えて
そうではありません。
ゆっくり時間を掛けて動くことができます。
歯がなくなったスペースに向かって
隣の歯が動いて傾いたりするので
噛み合わせ自体が変化し、
顎の骨や全身に様々な変化をもたらします。
まず、噛み合わせが悪くなってしまうと
顎に大きな負担をかけることになるので
「顎関節症」に引き起こしてしまうことがあります。
他にも
歯をそのままにしておくことで
顔が歪んだり姿勢が悪くなったり
体全体のバランスが悪くなったりもします。
そのため、
歯とは関係のなさそうな頭痛や肩こり、腰痛なども起こってしまいます。
また、
抜けた歯をそのままにしておくことで
他の残っている歯にも大きく負担をかけてしまうことになります。
すると、他の元気なはずの歯も悪くなってしまい寿命を短くしてしまいます。
将来的には
歯肉が痩せたり
口元が歪んだりたるんだりと
審美的にも良くありません。
抜けた歯をそのままにしておくことは
お口の中だけの問題ではないのです。
『ブリッジ』とは??
『ブリッジ』は、
失った歯の両隣の歯を削ってその歯を支えとして橋をかけるように人口の歯を被せる方法です。
3本の『ブリッジ』、4本、5本のものもあります。
付け外し可能な入れ歯とは違って
しっかり固定するものになります。</p>
ブリッジのいい所と悪い所
○違和感なく使用することが出来る
着けてすぐは
違和感を感じてしまいますが
慣れてくれば違和感なく使用することができます。
そのため、何も気にすることなく
しっかりと食事ができます。
○しっかりと固定されているので安心
入れ歯は取り外しが可能なので
食事は出来ることが出来ても
ガタついたり、違和感を覚えることもあります。
それに比べて『ブリッジ』は
両隣の歯としっかりと固定するので
お口の中で動いたり
不快感を覚えることはありません。
○治療期間が短い
インプラントなどの治療期間がとても長いものに比べると、
形を形成して型を取ったら次にセットすることが出来るので短い期間で治療を終えることができます。
外科的な治療はありません。
○保険が適用されるので比較的安価で治療を受けることが出来る
『ブリッジ』は
保険が適用されるので
安価で使用することができます。
○強度が強い
部分的な入れ歯と違い、
『ブリッジ』は強度が強いので
しっかりと噛むことができます。
ここからはデメリットです。
○健康である歯を沢山削らなければならない
これが『ブリッジ』の
1番のデメリットと言えます。
原因となる歯の両隣を削って
架け橋のようにしてつけるものなので
両隣がいくら健康な歯であっても
削らなければなりません。
「削る」ということは、
「歯の寿命を短くする」
という事です。
原因となる歯はしっかり噛めることができるようになりますが
将来的に、長い目で見ると
削らない方がやはり寿命は長くなります。
また、たくさん削ってしまうので
神経まで取らなければならない場合もあります。
○ほかの歯の負担になりやすい
中でも、奥歯を保険適用の銀歯の「ブリッジ」にする場合、
あまりに強度が強いので
噛み合わせの歯に大きな負担を掛けてしまいます。
そして、適合もいい訳では無いので
むし歯にもなり安くなってしまいます。
○歯がない部分の歯ぐきがどんどん痩せていってしまう
歯がなくなってしまうと
その部分の骨が次第に痩せていってしまうことがあります。
よって、『ブリッジ』と歯ぐきとの間に隙間が出来てしまいます。
○食べ物が挟まりやすくなってしまう
部分入れ歯は毎日取り外して洗浄をしっかり行うことが出来るのでとても衛生的です。
しかし、『ブリッジ』はしっかり固定するので全体的に毎日洗浄、というわけにはいきません。
もちろん全部が繋がっているので
デンタルフロスも通すことができません。
そのため、食べ物が挟まりやすくなってしまったり、口臭の原因になりやすくなります。
それを防止するために
特殊なデンタルフロスや
歯間ブラシを使用する必要があります。
『ブリッジ』は、
しっかり食べ物が噛めたり
安定感があったりと
もちろんとてもいいものです。
しかし、デメリットもあることをしっかり頭に入れて
自分には『ブリッジ』がいいのか、『部分入れ歯』がいいのかを
歯医者さんとしっかり相談することが大切です😊😊